お節料理

[ Post Date ]
2007/12/30
[ Category ]
日々のこと

前回に続いてお料理のこと。

今日は一日うちにいて、もちつき機でおもちつきをした。うちは関西系なので関東の切り餅とは違い、全部を丸餅にまるめる。亡母は言っていた「これは心臓のかたちなんよ」。関東では丸餅は手にはいりにくく、親戚や自宅分あわせて、もち米16キロ分もついたのでした!白餅、玄米餅、蓬餅、ひえ餅、芋餅、ぼろ餅。関東の人でできる方は少ないが、お餅の丸めかたには独特の手わざがあり、親指と、親指の付け根の使い方にこつがある。うちの子どもたちも喜々として手伝い、もう一人前に上達した。それにしても、もち米を蒸す匂いって、なんて福々しいのでしょう。一日幸せをかいでいたよう。

その傍ら、いろいろなお節料理をつぎつぎに仕込んでいった。黒豆と金時豆を炊き、八つ頭を茹で、結び蒟蒻、梅型人参、日の出大根、海老芋を炊き、錦玉子を蒸し、干大根の歯固めと松前漬けをつけこみ、昆布巻きをし、お芋のきんとん、・・明日はなます打ち、青菜などを茹でて、銀杏の皮むき、それから年越し蕎麦の用意かな。

一応いそがしかったけれど、単純素朴なお料理ばかり。昔から、お節は、一部の人しか食べられないものだと、多くの人が正月早々「今年もお節が食べられなかった」と暗い気持ちになるので、誰でもが食べられる、安くて簡単なお料理ときまっていた。だから誰にでもできるものなのに、どうしてみんな高い市販のお節を買うんだろう。甘すぎて、味が濃すぎて、冷たくて、少量で高いのに。

今の40代の人たちが、すでに親からお料理を伝えられていないらしい。単純で基本的な、根菜の煮物や煮豆などの伝承がここで途絶えたのかと思う。それからバブルのころか、とても豪華版のお節がはやり、中華風、フランス料理風などバリエーションが広がったことが、素朴な煮物などの基礎から関心が離れるきっかけだったように思う。

今日TVのCMでは、お正月からフライドチキンを食べようとか宣伝している。もう元旦から焼きソバだったりハンバーガーだったりも珍しくないそうだ。そういう風潮に断固闘う意固地さは好きでないが、単純素朴な日本料理の原点にもどりつつ、改まった気持ちになれるお節料理はやっぱりお正月、それ以上のものはないと思う。フライドチキンを食べる人たちはどんな初夢を見るのだろう?

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2007/12/30
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