HIPHOP DANCE のsexy表現
- [ Post Date ]
- 2008/05/06
- [ Category ]
- 身体・性・舞踊
5月5日(祝) 午後2時から10時までの長丁場。
浜松町NO NAME で開かれた、ヒップホップのダンスイベント「あっとホーム東京vol.4」に娘と行って堪能した。
キッズ達から、中高生のカリスマダンサー達、そしてゲストとして、ひとりでできるもん、EGU-SPLOSIONなど有名どころも多数出演、ハイレベルで本当に充実していた。
30くらいもユニット、個人が出ていたので、特に忘れられないいくつかについてだけ書きたい。
LOVE JUNX
12人のダンサー全員が、ダウン症の小中学生なのだ。
ダウン症の子に、ときどきとてもリズム感のいい子がいるのは知っていたが、そういう子たちがHIPHOPダンスを踊っているのは初めてみて驚いた。こんなにかっこよく踊るとは!
この子たちは、会場にいた誰よりもノリノリで、イベントの開始前からもう、会場の音楽にのって踊っている。ほかのダンサーたちの舞台を見ながら、身体が弾みまくっている。
この子たちのステージのよかったこと。ブレイキングで頭で倒立する男の子たち、かわいく腰をふる女の子たち。スピード感も、音感もびっくりするほどよかった。白と黒のシャープなデザインの衣裳も素敵だった。ダウン症の人たちがこんなに格好良いと思ったのは、正直いって初めてだった。
うかつで知らなかったが、ダウン症の子のエンターテイメントスクールが作られて、500人もの子達が通っているという!このスクールを作った方についてのサイトもある。こういう発想、活動をされる方を、心から尊敬してしまう。
娘(彼女も出演をねらっている)のお薦め、キッズとジュニアのカリスマたちも、さすがにすごかった。CHEEKIHO、BLACKJACK、Bounce back・・・、身軽な身体のスピーディな動き、まだ子どもや少年少女なのにすごく大人っぽいセクシーな表現、親掛かりだからこそ気合もはいっている衣裳や演出。自力で舞台に立つようになる年齢よりも、いろいろな面で得なのが子どもたちだ。センスのある子たちは、本当に、会場全体を自分の表現に染める意欲や迫力ももている。
逆に残念なのが20代以降のお姉さんダンサー達だった。子どもだと新鮮なセクシー表現も、しつこくて下品だったし、動きが鈍くなった身体でかつ少女たち以上の表現を切り拓けず凡庸に終わったり。成熟した女性の表現がまだまだ出来ていないのが日本のHIPHOPダンスの現状かな。
20代以降は男性たちが活躍している。DAZZLE、群青など、独自の世界を切り拓き、自分が踊って楽しいだけでなく(ついでにいうと、ショーダンスでなく自分だけ楽しんでいるようなのがHOUSEには多い)いかに観客を楽しませるかを真剣に追求して、固有の魅力のあるグループがたくさんある。
特筆したいのが、東京キッズ
トランスジェンダー的な2人のユニットだ。
私はゼミ生たちと、この2月に歌舞伎町のニューハーフショーを観にいっていた。でもダンスの質としては、この東京キッズのほうが比べ物にならないほど上だ。
大手のニューハーフショーは、ダンスの良し悪しもわからない団体客が、はとバスに乗って来るようなところだから。ダンサーたちも、生活のために踊っているのがみえてしまっていた。
だがこの東京キッズ。
身を切り刻むような切実な表現は、観るものの性感も貫く。女装する男性、男のような女性の、性別を超えたセクシーさ。ダンスの巧みさ。性とは、セクシーとは、とダンスにおいて追求している真剣さが、ぴしぴし伝わる。
全体として見ると、でも、今の日本のHIPHOPダンスは、子ども、少年少女が大人になっていく成長の糧としてこそ、もっともよく役立っているのではないだろうか。
子どもたちは、自分のしていることの性的な意味もわからない年齢から、胸をヒットさせ、全身をウェーブさせ、目力で訴え、長い髪をかき上げ、腰を激しくピストンさせている。
うん、それで子どもたち、少年少女たちは、とてもいい身体に育っているのだ。
性的なことの意味がわかる歳には、すでにいい身体ができあがっている、というのは適切な成長ではないか。性的な意味がわかる歳に、身体の成長が追いついていなかったら、少年少女たちは今は容易に、ビデオやゲームの世界にいってしまうから。そして、いったんそういう世界にはいってしまうと、身体の成長はますます難しくなるから。
所謂「アキバ系」の身体を、私は大学生たちと共に調査してきたことがあったが、こういう系の人たちは年齢だけ大人でも、身体が幼児体型で、腰の力が弱く、身体全体がぷよっとして締りがない。より具体的には、後頭部から首にかけて引き締まるはずの曲線と、腰のS字曲線ができていない。
腰の力が弱ければ、自然と生身の大人の異性に関心が向かうよりは、アニメやゲームや、ロリコンに関心が向かうだろう。
そういう身体が一人もいなかったのが、このイベントのいいところだった。
子どもたち、少年少女たちを大人の身体に育てるためにも、HIPHOP系のsexyなダンスは、どんどんこういう年代に広まるといいと思う。
それから、HIPHOPを踊る大人として思う。このジャンルで、日本の大人の表現も、もっともっと開拓が進んでほしい!
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