身体のセンサー
- [ Post Date ]
- 2008/05/01
- [ Category ]
- 身体・性・舞踊
5月1日(木)
都内で開かれた野口整体の勉強会に参加。
20人ほどの小規模な勉強会だが、参加者の意欲の高さは、ほかに例のない会だ。新幹線や飛行機にのって来られる方が何人もおられる。
この会にいるだけで、みなさんの氣に全身が洗われて、すがすがしく生まれ変われる。
小さなこだわり、とらわれ、濁った思いなどなくなり、大事なことだけに注意がむくようになる。
勉強会メンバーのなかに、この1年くらいの間に、長足の進歩をとげた女性がいた。
以前彼女は、私と同様、手のセンサーをいかして、他者の身体の具合の悪いところなどを感じ取り、愉氣をしていた。
ところが、この日彼女は、前より遥かにてきぱきと、人の身体をよみ、適切なところに手を当てられるようになっている。
ご指導の先生の助手みたいなこともでき、「この人見てあげて・・・・。悪いの胸椎8番だった?9番だった?」とか先生に聞かれて、「はい、9番が右に傾いていました。」などとすらすら答えている。
あいまに「どうしてそんなにできるの?」と彼女にたずねたら、「私、見えるようになったの」という。
なんと彼女は、人の身体を見ていると、筋肉と、骨と、血管が3Dで透けて見えるようになってきたのだという!すると自分でもおもしろいので、具合の悪そうな人の身体を観察させてもらうようになり、身体について知見を蓄積させてきたという。
医学書などの、人体骨格、筋肉、血管などの図を初めは参考にして、人の身体を見るのがコツだと彼女は教えてくれた。私は手などの感覚を主要なセンサーとしているので、人の身体に接するとき、目はそらしてしまうのだが、彼女は「やっぱり見てたほうがいいよ。そうしたら、誰でも中まで見えるようになるよ!」とにこにこと言うのだ!
ほんとに、私も見えるようになるかなあ??なれたらどんなにいいだろう。
手の感覚で人に接しているのは、目を閉じた手探りのようだ。彼女のように見えれば、もっと効率よく人の身体の様子がいっぺんにわかる。
こんなことを書くと、オカルト的とか、新興宗教みたいといわれるかもしれないが、こういうセンサーの発達は、「利き酒ができるようになる」とか「楽器の調律ができるようになる」ようなのと似たもので、個人差はあるにしても基本的にだれにでも可能だと思う。
お酒の香り、甘み、辛さ、キレ・・・味わい分ける味覚だって、改めて考えると、信じられないほど高度な感覚ではないか。
私のセンサーは、この彼女に比べると遥かに性能が悪いが、だいたい次のような感じ。
人の身体の悪いところには、何気なく手がふっと行く。細かいツボも、穴に入り込むように指が入り込む。そして、手や指を当てていると、手や指、そして私の場合は顔面から、頭のてっぺんから後ろにかけてにも、相手の身体の状態が、びりびりとか、じんじんとか、びーんとか、ぐわーとか、ずーんとか伝わってくる。
そのびりびり、じんじんなどの感覚で相手を感じとりながら、当てた手や指から息を吐いて氣をびーーーーと送る。びーーーーという出ている感覚も、多少修練すればわかるはずだ。びりびり、じんじんと、私のびーーーーの対決がしばらくあると、その結果がみえる。びりびりがふっとおさまることが多く、相手の方は、「ああ楽になりました」「もうほとんど痛みがありません」などと言ってくれる。根深い問題の場合は、なかなか相手も変わらず、私も長期戦を覚悟しようと思う。
でもとにかく、こういうセンサーが今の私のものだ。
こういう勉強会を通じて、でも、別のタイプのセンサーの方々がいることも知った。
悪いところが黒く見える、という方もいる。
氣の流れ自体が目に見える、という方がいる。これは先述の彼女の、筋肉などの透視とはまた違うことだろう。愉氣すると、どこをどう氣が通って、どこからスッと外にでてしまう、とか明らかに見えるという方がいるのだ。
また、人の愉氣を離れて見ていても、氣の流れが見えるという子どもにも会ったことがある。その子は、人が愉氣をしているのに、離れたところから、指導をしてくれる。「それはあと3センチ右、そして真っ直ぐあてるんじゃなくて、指は斜めからいれるの」 指導されたほうはびっくりだ「どうしてわかるの??」 するとその子は、「どうしてわからないの?」
きっと、身体のセンサーとは、ほんとうにさまざまな感覚としてあるのだろう。センサーを使っている当人にとっては、ほかのセンサーを使ったこともないので、自分の特定ののセンサーが唯一のものに思えるかもしれない。でも、いろいろなセンサーをもっと誰もが研ぎ澄ませればいいと思う。せっかくの天賦の感性を、鈍くして使わないまま一生終えるのは、とても惜しい。
さて、私が3Dで身体を透視できるようになったら、またこのコラムにご報告しますね!
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