活元運動による除霊

[ Post Date ]
2008/12/28
[ Category ]
身体・性・舞踊

あるところで知り合った方が、かなりの年数、霊的な現象に悩まされているという。
その方は東北地方のご出身、イタコの血筋にもつながるようだ。
死者や生者の霊や、動物の霊など、いろいろなのが取り憑いてしまい、まなこをつぶると必ず何人かの霊がみえるし、自己コントロールの力を超えてそれらの作用があるので、人前でも突然笑い出したくなったりし、はたからはかなり挙動不審に見えるらしい。
活元運動をすることで、いわゆる除霊ができるだろうと説明すると、ご本人もとてもやりたがり、整体の先生にもそれでやってみるように言っていただいたので、活元除霊をすることにした。
活 元運動とは、鼻にゴミがはいったらクシャミをしたり、気管に食べ物が入ってしまったらむせてそれを排出するなどの、身体の無意識的な自己調整運動である。そ ういう運動が鈍ってしまった人のための、活発に出すための誘導運動が野口整体では開発されている。それをすると、腕が揺れたり、床を転がった り、泣いたり、手術で体内に忘れてきたガーゼが浮いて出てくるなど、その時々でまったく異なるいろいろな運動が出る。

二人きりの落ち着ける和室で、その誘導運動をして、眼をつぶって反応を待つ。
数分後、その方は「脚がしびれてきたので、横になってもいいですか・・・?」、私は「どうぞ自分で抑えないで、何でも出るがままにしてください」。
静かに眼を閉じて横たわっているその方の中では、さまざまな現象が起きているようだった。
胸に苦しそうに片手を当てている。その姿勢で、まるで洞窟の向こうから聞こえてくるような、かすかな遠い声で何か言い始めた。(あとで聞いたら、除霊されようとする霊が、南無妙法蓮華経といっていたのだとか。二人きりで居た私は、かなり怖かった。)
胸の苦痛で顔が歪んでいる。その人が言う、「助けてください。出たがってるけどしがみついて。この胸を一緒に押さえてください。」私は言われた通り手を貸した。苦痛の場所はだんだん胸から喉元、顎の先にと口に向かって移動していき、本当に苦しそう。
と突然その方があんぐりと大きな口を開けた。そしてそのあとホウーッと弛緩して落ち着いてきた。
活元運動が出終わったようだ。その後横になってその影響を心身に定着させる。誘導運動をはじめてから約1時間半が経っていた。

本当に見違えるようにすっきりとした表情になった。
起きていたことを詳しく伺う。
胸のあたりに居座っていた霊が、出たがらなかったけれど口の方向に向かっていき、抵抗するのでとても苦しかったという。すると最後にこの方 の守護霊のようなものが目の前に現れ、「口をあけろ」と命じて、その人の口から出た霊を自分の口で飲み込んでくれたのだという。とてもすっきりしたが、まだいくつか霊が自分に 残っても居て、これからは自分ひとりでも活元運動をやってみるという。

エクソシストのような阿鼻叫喚も実は覚悟していたが、比較的静かに進んだと思う。
日本には狐憑きなど霊が憑く現象は多かったのに、近代化によってそれは消えていき、かわって嗜癖や解離性同一性障害など現代的な心の病が増える。この方のありかたは昔の日本人の精神構造を伝えてくれた。
守護霊が出てきて、自分の口をあけて霊を飲み込んでくれた、とは霊的現象の次元でも自分を守るはたらきがきちんと起きるということで興味深かった。また、これらの一部始終がみな、リアルな身体感覚を伴っていることから、霊と身体の関係を考えさせられた。
ともあれ無事に展開して何よりでした。
みんな悪い思いを除いて、新年を迎えたいものです。

(ご当人が特定されないように多少細部は変えてあります。)

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2008/12/28
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