和服生活

[ Post Date ]
2009/06/05
[ Category ]
日々のこと

6月5日(金)

「日本の身体文化演習」の授業。和服の着付けをして、身体感覚や立居振舞の実習。
腰紐や腰帯を、ウエストではなく腰骨でしっかり締める感覚を、学生達にようく味わってもらう。
着つけは、もちろん道具をつかわずに、できるだけ楽に、動きやすいように。
下着のことから解説するのだ。三砂ちづるさんの『昔の女性はできていた』話なんかも。
あらためて思うが、日本人はどんなにしっかり、腰を「締めて」いたことだろう。
「ふんどしを締める」「腰巻を締める」「腰紐を締める」「腰帯を締める」ついでに「けつの穴を締める」も重要視されていた。月経血のコントロールも。
それを思うと、今の日本人は嘆かわしいほど、腰の締めを失ってしまった。
日本の男の子たちに、七五三の次のお祝いとして、「十三のふんどし祝い」を復活させてはどうだろう?ふんどしはズボンの下に穿いても大丈夫ではないかな?

着つけができた学生達は、よろこんで「このままほかの授業もでよう」と出かけて行った。
江戸川大学に和服の学生達が増殖中だ。なんてかわいいんでしょう!
私自身、今週は、和服ですごすのは4日目。授業も、会合も、和服で何の問題もない。
若い人も和服になじんで、腰をしっかりさせ、肩をらくにして、お腹をあっためてすごしてほしい。裾や袂がひっかからないように、まわりに気遣ってきれいに立ち居振る舞いしてほしい。和服にこそ伝わる、日本の染織や色彩や文様、地方の風土や文化、歴史や生活様式を、肌身で味わってほしい。

今日私は、学生にこうも言った。
「このご時勢でも、ぜったいに食べていける道を教えてあげますね。和裁ができるようになれば、ぜったい注文がとぎれないと思います。今和裁ができる人は、激減していて、ベトナムや中国でミシンで縫ってるのね。でも、ミシンじゃなくて、手縫いがいいという人は絶対にいるでしょう。これからも、着物は生きつづけると思うけど、和裁ができる人は減って、求められるので、食べていけます。男も女も、手に職をつけようと思ったら、この話を思い出してね。」

ささやかな種まき。
何年か後に、今日の種からどんな芽がでてくれるだろう。

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2009/06/05
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