シンポジウム「いのちと向き合う生涯学習」パネリスト
- [ Post Date ]
- 2009/12/13
- [ Category ]
- 身体・性・舞踊
12月13日(日)午前10時から午後4時
さわやかちば県民プラザでの、シンポジウム「いのちと向き合う生涯学習」に、パネリストとして参加した。
午前中は4人のパネリストが講演をおこなった。
松田義幸先生(尚美学園大学学長) 「”いのち”を読み解く-文芸・芸術にみる母権制・母系制-」
古在豊樹先生(元千葉大学学長 千葉大学環境健康フィールド科学センター) 「”いのち”を育てる学び-農業と市民科学-」
奥村準子先生(筑波大学付属坂戸高等学校) 「かるた遊びと青少年の教育-いのちとの触れ合い-」
平山満紀 「これからの男の力、女の力-身体の根源から考える-」
自分の配布原稿だけは掲載できるので、こちらでご覧下さい。カレッジリンク20091213平山発表をダウンロード
お昼には特別プログラムとして、荒川恵美子さんのリードで、会場の皆が、懐かしい童謡やポピュラーな歌を声をあわせて歌った。午後の話し合いの前に、息を合わせ、身体で共鳴するとは、すばらしいプログラムだと実感する。
午後にはパネルディスカッション。「”いのち”から学ぶ」
全体のコーディネーターは、
徳山郁夫先生(千葉大学環境健康フィールド科学センター)。
このパネリスト、コーディネーター全員が、現在の大学、高校の中では比類ないほど個性的な方たちだ。学界の動向などと全く別の次元で、本当に自分が面白い、貴重だと思ったことに没入し、しかもその面白いと思うことが、いのちに直結したこと、生と性と死に関わることだ。さらに皆さん、コミュニティや生涯学習に深い関心をおもちだ。
こんなに共鳴しつつ、かつ個性的な人たちのシンポジウムに計6時間も参加させていただき、いっときも気が抜けない真剣勝負だったが、魂がぶつかりあう至福も深く味わえた。
古在豊樹先生は、子ども時代から人間とコミュニケーションをとられるのが苦手で、植物、虫、鳥、魚、動物・・と心を通わせて生きてこられたのだという。その古在先生は文化の基盤として農業がいかに重要かを話され、農的生活から学びながら市民が探求していく、市民科学を提唱される。これからの市民社会の知的基盤、エコロジカルな基盤、生活文化的基盤を構想されて、大きく健やかで希望に満ちた将来世界を描いてくださったと思う。
奥村準子先生は、農業高校の授業と部活指導のお話をされた。自分たちで育てた鶏を自分たちで屠鳥する実習をカリキュラムに入れていると伺って、驚いた。江戸川大学でも私は、学生達と何度か屠鳥の実習をしたが、大学教員には強く抵抗をする方も多かったのだ。そして、かるた部の活動のご報告にも感心した。和歌という口承文芸に若いうちから親しむのは、どんなに生徒達の心身を耕すだろうと思う。恋愛歌の秀歌に親しむことは、若い人の性を豊かにするだろう。四季の歌に親しむことは、自然を感受する五感をはぐくむだろう。
松田義幸先生は、古今東西の神話、伝承、哲学、神学、芸術作品、文学、詩歌、評論などへの該博な知識を自在に駆られて、いかに人間にとって母の力、女性の力、エロスの力が本質的かを、説得力豊かに説かれる。松田先生は現代の学者の多くとは、知性の質そのものが異なっている。古代ギリシャのアカデメイアにエロス像がまつられていたように、松田先生の知性はエロスにいつも支えられているのだ。こんなスケールの大きい、生の神秘への畏敬を含んだ知性の方と出会えたことも、私には深い影響を残している。
コーディネーターの徳山郁夫先生も、とらえどころのないくらい知的、人間的器の大きな、社会活動家・研究者だ。知的・社会的関心をもった、地域の市民達が集い、学び、自分たちの活動を展開していく全体を、いつもコーディネートされて、多くの方たちの持てる力を引き出されている。今回のシンポジウムでも、個性的なパネリストの多彩なお話が、終演40分前くらいにはひとつにまとまる方向を見せていたが、徳山先生の、流れの中で流れを作る手腕の御蔭だったと思う。
フロアの市民の方々は、本当にご熱心に聴いてくださった。午前10時から午後4時までという長丁場だったのに、後半まで殆どの方が残ってくださったことには、頭が下がった。終わってからも個別にご質問くださった方がた、有難うございました。このシンポジウムは地域に、いのちと向き合う生涯学習の種を、蒔けたような感触をいだいています。
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- 2009/12/13
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- 身体・性・舞踊
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